2010年9月9日木曜日

クモの糸でバイオリンの弦 1万本を1本に、音柔らか

http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010090901000692.html

 クモの糸を大量に使ってバイオリンの弦を作ることに、奈良県立医大の大崎茂芳教授(生体高分子学)が世界で初めて成功し9日、発表した。
 奏でると、通常より重みがあり柔らかい音が響く。北海道大で開催される高分子討論会で15日発表する。
 バイオリンの弦4本のうち、3本をクモの糸で作製。研究室や自宅で育てた300匹以上のコガネグモとオオジョロウグモから、1本が約1メートルの糸を2年かけてたくさん集め、約1万本をまとめて1本の弦にした。強度は通常の弦の倍以上。
 クモの糸は柔軟性や弾性、耐熱性に優れ、紫外線にも強いため、大崎教授らは「夢の繊維」として注目。機能性を確かめようと、弦にすることを思い付いた。
 クモの糸は採取する際、途中で切れやすく、20センチの長さすら採るのが難しいが、大崎教授は採取や作製の秘密を明らかにしていない。
 バイオリンを習い始めたという大崎教授は「いつかクモの糸を張った弦楽器を使い、オーケストラで演奏してみたい」と話している。

面白いこと考えつくもんですねw
しかしあの弱々しい蜘蛛の糸を1万本も集めて、しかもそれを3本なんて、気が遠くなりそうです。

ちなみに通常のバイオリンの弦は、ウィキペディアによれば以下のようなものです。

もともとヴァイオリンの弦はガット(羊の腸)を用いていた。しかし標準ピッチが上昇するにつれ、またバロック様式の楽器から近代になってネックの仕込み角がきつくなってくると、高い張力に耐える弦が求められるようになった(現在のガット弦は金属の巻線によって補強されている)。
現在では金属弦や合成繊維(ナイロン弦)も多く用いられる。単純なナイロン(ポリアミド)芯にアルミ巻き線を施した弦から、合成樹脂繊維の最先端技術を取り入れた芯にアルミや銀を含む金属製の巻き線を施した弦が主流になりつつある。これらの最新式の弦は、音色的にはガット弦に近い一方でガット弦ほど温湿度に敏感でないという長所を持つ。
もともとが羊の腸という生体材料を用いていたわけで、他の生体材料を試してみようと思うのは自然なことなのかも。
そして蜘蛛の糸は、
糸の組成はタンパク質分子の連鎖で、体内では液状で存在し、体外へ排出される際に空気と応力によって繊維状の糸となる。これは不可逆反応で、空気上で液状に戻ることはないが、使用した糸を蛋白源として食べ、消化して再び糸などに利用する種もみられる。糸の強度は同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍もある。鉛筆程度の太さの糸で作られた巣を用いれば、理論上は飛行機を受け止めることができるほどである。そのため、近年では人工的にクモの糸を生成する研究も行われている。
ということで、結構丈夫なもののようです。
しかし、なんとなく弾いた途端にブチブチ切れてしまいそうなイメージがありますねw
集めたといっても、どうやってまとめてあるのか?
撚りあわせてあるのか?
大崎教授には是非詳細を明らかにしていただきたいですね。
とりあえず音を聴いてみたいなあ。

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